海外駐在を経て身に付く
スキルと市場価値について、
考えてみました。
私は大学(文系)を卒業し、
これまでBtoCメーカー→コンサルを
経験し、現在3社目のBtoBメーカーで
インドに駐在しています。
自分のキャリアを振り返ると
BtoCメーカー時代に中国駐在を
7年半経験しています。
そして今、インド駐在1年目です。
しかし、15年の社会人生活の中で
「なにを身に付けてきたのか」
「自分はなにができるのか」と
考えると…少し不安になります。
AI全盛のいま、AI人材やDX人材の
市場価値が高まっていると言われて
久しいですが、私には
そういった特別なスキルはありません。
私のようにこれまで海外に駐在し、
幅広くいろいろなことをしてきたが、
これといった専門スキルがない
という方も多いかと思います。
結論、安心してください。
あなたは海外駐在を経て、企業にとって
非常に価値のある人材です。
異文化に触れ、想定外の問題に
悩みながら、次の力をつけてきました。
これから海外挑戦を目指す方にも、
身に付けられるスキルとして
参考になると思います。
転職市場で評価される理由を
以下にまとめました。
①:クロスカルチャースキル
異文化理解や多様な文化の中で
働き、問題解決してきた能力は
高く評価されます。案件の大小に
関わらず、異文化の荒波に飲まれながら、
あなた独自のやり方で問題を解決した
経験と成果があるはずです。国際的な
環境で成果を出した人材は、
グローバル企業で求められます。
②:外国語でのコミュニケーションスキル
駐在先では、外国語での
コミュニケーションが多くなります。
語学力だけでなく、異文化の中で
どう伝えるかを考える過程が、
あなたのコミュニケーション力を
高めています。わかりやすく
伝えようとした経験は、
大きな価値になります。
③:マネジメント経験
異なる文化背景を持つチームを
管理した経験は、転職市場で
高く評価されます。異文化の中で
リーダーシップを発揮し、
チームをまとめ、目標を達成した
経験があれば、その再現性に企業は
期待します。
④:ローカル戦略立案と実行の経験
現地のマーケットニーズや
カルチャーに合わせた戦略立案と
実行の経験は貴重です。苦しみながら
培ったその経験は、企業にとって
極めて重要な資産となります。
その国のビジネス習慣や
根本にあるマインドセットを
理解している点は、あなたの強みです。
⑤:柔軟性と適応力
変化する環境や新たな挑戦に
対応できる力は必須です。
この柔軟性と適応力は、異なる国や
市場での活躍を可能にします。
そのため、企業にとっても
重要なスキルとなります。
⑥:人材ネットワーク
駐在先で築いたビジネスネットワークは、
転職市場での評価に貢献します。
特に、新興市場や戦略地域での人脈は、
企業にとって大きな利点となります。
⑦:リスクマネジメント能力
海外では予想外の事態が起こります。
そのリスクを管理し、問題を解決する
能力は非常に重要です。特に、
不安定な市場や新興国での経験が
あれば、企業は高く評価します。
いかがでしょうか?
「新規事業開発」「新規市場開拓」
といった経験は必要ありません。
もちろん、そのような実績があり、
定量的に大きな成果を上げているならば、
さらに強い人材です。
しかし、上記の①~⑦は、
あなたが海外駐在を通じて、
自然と身に付けてきたスキルです。
駐在経験を振り返ると、
それぞれに何かしらのエピソードが
あるはずです。
その経験と再現性こそが、
企業が求める人材なのです。
駐在生活を通じて身に付けた実力に
自信を持ち、これからも前向きに
頑張っていきましょう。
また、まだ駐在経験がない方で
このような力を身に付けたいならば、
今すぐ海外に出ましょう。
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